スキャンで取り込んだPDFや、浄書ソフトで書き出したPDFでも、画面の両脇まで書き込みが出来ない場合があります。
この現象が起きる理由としましては、PDFのページあたりが「A4」など、一般的な用紙サイズのデータを持っていることから発生致します。
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A4用紙と、GVIDOのディスプレイの縦横比には、上記の様な差があります。 A4用紙の縦横比 = 1:√2 |
この2枚を重ね合わせると両脇に黄色い部分がはみ出します。これが書き込みが出来なくなる領域です。 |
PDFは印刷時に好きな用紙のサイズを選べますが、ファイルの情報には「ページが何のサイズで作られているか」というものが含まれています。GVIDO上では自動的に拡大縮小が行われ、仮にA2サイズなどの大判と指定されているページでも、全体が表示される様に縮小されます。
ただしGVIDOの書き込み範囲の縦横比は、この情報に依存しますので、画面の端まで書ける様にするには、この情報を書き換える必要があります。
●PC上での作業●
「縦横比が3:4の用紙」に印刷する程でファイルを作成します。
例としてMacの「プレビュー」アプリの画面を掲載いたします。
この画面の中にある「用紙サイズ」の数値を「203 x 270 mm」とします。
この用紙サイズを指定した後に、印刷の代わりにPDFを出力します。
(Windowsにも、印刷する代わりにPDFを出力するドライバが存在します。出力先のプリンタを選ぶ方法と同じ様に、PDF出力ドライバを指定してください。)
★この数値はGVIDOの実際の画面のサイズに限りなく近いものです。縦横比が合えば良いので、生成されるPDFがGVIDO上で安定した挙動が得られる様でしたら、「300 x 400 mm」など、他の数値でも大丈夫です。
★FinaleやSibelius等の浄書ソフトから直接出力する場合は、実際の画面のサイズに近い数値である、「203 x 270 mm」でのレイアウト調整をお勧めいたします。(小数点以下が指定できる場合は「202.8 x 270.2 mm」が、より近い数値です。)
これにより書き込み範囲が広げることが可能です。
ぜひお試しください。